サッカーワールドカップ 日本対ポーランド戦に思うこと。賛否両論

26日(木)日本時間23時にワールドカップのリーグ最終戦である、ポーランド戦が行われました。結果は0-1。見事決勝トーナメント進出。・・・言い方おかしくない?負けて決勝トーナメント進出って。でもこれが現実。負けてなお進出できるというシチュエーションは、日本にとってはおそらく初めてなのではないだろうか。

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後半残り10分とロスタイム、日本は攻めるのをやめ、0-1を維持する守りに入った。同時キックオフされた、セネガル対コロンビア戦でコロンビアが1点リードしていた状況から、フェアプレーポイント差でこのまま0-1でコロンビアが勝利すれば決勝トーナメント進出が決まるからだ。

このラストの戦い方に賛否両論が起こっている。見ている側からも明らかにわかる「逃げ」の姿勢。「他人のふんどしで相撲を取る」「他人任せの戦い」日本ではこのように表現される。自力ではなく他力任せでの今回の進出は正しい選択だったのか。

これについては人によって感じ方はさまざまであって、正解はないと思う。人によって勝負という考え方・価値観の違いによってどちらも正解になると思うからである。

私はこう思う。勝負の世界、勝つか負けるかの場面。汚いようだが、勝つためにはなんでもやるのが勝負の世界だと思います。日本はこういった選択肢をすることがあまりできない。美学というか体裁を気にする日本人の気質があると思う。おそらく他国であれば勝つためには平気でこういった手を使ってくるのではないだろうか。

例えば生きるか死ぬか、やるかやられるかの世界であった場合、生き残るためにはあらゆる汚い手段でも講じるというもの。勝負の世界とは時にこういったものであると思うのです。

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同じ日に行われていたイングランド対ベルギーの試合をご存じだろうか。どちらもすでに決勝トーナメント進出が決まっている国同士の、いわゆる消化試合でした。どちらの国も明らかに必死で攻めている感が感じられない。練習をみているかのような試合だったのです。スタメン8名がベンチ入りスタート。消化試合で正規メンバーが怪我でもされた日にはたまらない。少しでも体力温存するためには試合に出さない。こういった考え方・戦術は明らかです。

勝つためには手段を択ばない。日本が今回とった戦略と同じではないだろうか。勝負の世界では当たり前にあることだと思うのです。

後半失点をしてからの日本が、ゴールを決める確率と追加失点する確率は、明らかに失点する確率のほうが高かった。決勝トーナメントに進出するという「目的」を達成するために一番確率の高かった方法は、今回とった戦略であったと思います。ある意味正解の選択であったと思うのです。もしそれでもなお失点して進出できなかったら・・・その時は「完敗」だったと言うに等しい。選択は間違っていなかったが結果として負けたと捉えてはどうだろうか。

とは言っても、「美しく負ける」という美学もあります。最後まで全力で戦うべき。結果として負けたならしょうがない。負けて本望。そんな考え方もあります。特に日本人にとっては。侍魂というべきでしょうか。自分が犠牲になっても戦うという考え方もある意味正解だと思うのです。

見ている側からしてみれば、後者の考え方のほうが気持ち的にはスッキリします。そういった試合が見たいというのも事実です。それで勝てたなら何も言うことはありません。しかし選手側からしてみたらどうでしょうか。4年に一度のチャンスを勝つためだけに毎日練習してきた選手の気持ちは。そう思うとどちらの選択肢をとるべきだったかという正解はないのです。

ただ結果として決勝トーナメント進出。事象だけをとらえれば戦略として正しかったということもできるのです。目的は達成できたのですから。賛否両論あって当然。感じ方は人それぞれであり自由です。共通した目的は勝ち上がって前に進むこと。その道筋は監督や選手に任せるべきなのだと思うのです。

次からの決勝トーナメントはもう勝つか負けるかだけです。引き分けも負けもありません。初のベスト8は夢ではありません。最高のコンディションとメンバーで、全力で戦ってほしいものです。

 

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